(3) 富士見櫓(ふじみやぐら)


富士見櫓

富士見櫓は,明暦3年(1657年)の大火で焼失した2年後の万治2年(1659年)に再建されたもので,江戸城の本丸の建物の中で現存する貴重な遺構となっています。高さ約16メートルの美しいシルエットを見せる三重の櫓は,どこから見ても同じ形に見えるため八方正面の櫓とも呼ばれていました。大正12年(1923年)には関東大震災の被害を受けましたが修復されて現在に至っています。また,優美な曲線を描いている石垣は,自然石の割石を多く用いているのが特徴であり,積み方は初期の打ち込みはぎです。